からだの悩み相談セッションができるまで

こんにちは
PlumeSHIFTの近藤です。

サロンにいらっしゃるお客様の中には、病院で受けた検査データや、お薬手帳を持参して私に質問や、相談をしたいと来店される方がいらっしゃいます。

普通は、「それは、病院のドクターに聞けばいいんじゃないの?」と思われますよね。私も始めは、そう思っていました。

「なぜ、私に聞くのですか?」とお客様に聞いたところ、「近藤さんは、看護師だからわかるんじゃないかと思って」と言われました。

たしかに、大学病院やクリニックにいた経験はあるけれど、全部の診療科に詳しいかと言われたらそんなことはないし。と、ちょっと戸惑っていました。

でも、現役の頃、「看護師さんには聞きやすい」とはよく言われましたので、何となく気持ちは分かります。ただ、医療の進歩は早いため、私が現役のころの知識なんて古いだろうとも思っていました。

そんな気持ちを抱え、戸惑いながらも、お客様の話を徐々に聞くようになっていったのです。が、結論から言ってしまうと、私の戸惑いは最初だけに終わりました。後から気づいたのですが、お客様はもっと初歩的な事情を知りたかったのです。詳しくは後述しますね。

この時私は、こう感じていました。

具合が悪い中(症状がない場合もありますが)、わざわざ病院まで足を運んで診察を受けたのに、目の前のドクターに質問も出来ず、モヤモヤしたまま帰ってきてしまったのは何故なんだろう?

例えば看護師の場合、ドクターの指示がないと、患者さんへの医療行為はできません。
そのため、患者さんの診察前後の検査や、時には注射をする指示などは、必ず担当医がカルテなどに記します。今は電子カルテですが、昔は手書きでした。
医師も人間なので(笑)たまに、字が汚くて読めなかったり(笑)どこの部位の検査なのか記入漏れがあったりするのです。

そんな時、確認のためドクターに質問することは、私にとって「普通」のことでした。
そんな理由から、患者さんであるご本人が、分からないことを担当医に質問するのは当然「普通」のことのはず。と思っていたのです。

ところが、ところがだったんです!

ここに患者さんという立場だからこその、「深い溝」がありました。

患者さんの心の声はこうでした。

普段使わない医療用語や略語を目にしたり聞いてるだけでも、??って感じてるし、病院は苦手だし、ドクターの態度が怖いし、急いでいる様子だし、なんか説明してくれてるけど、わかりにくいなぁ。
問題ないっていうから大丈夫な気もするし、そもそも単語すら分からない自分が悪いんだし、待合室に待ってる患者さんたくさんいるし、こんなことで時間とったら悪いし。
と、こんな風に感じてる方が多いって、お客様から教わりました。

そんなに気を使わせてるんだっ💦そんなに遠慮させてるんだっ💦
って、驚いたことを覚えています。

私が、「あたりまえ」のようにドクターに質問できていたのは、看護師だからだったんですよね。
同じ医療者としての共通の知識や、用語があった。だからお互いのコミュニケーションは、患者さんのそれとはかなり違うものだったのだと気づかされたのです。

中には、患者さんの立場に立ち、気持ちに寄り添うことを大切に診察されているドクターもいます。そういうドクターばかりが担当医だったら、私のお客様のような患者さんは、少なくなってくれるはず。
でも、現実には、対等に話ができる関係ではないのですよね。

目に見えない弱者・強者という差があるんだということを、医師はどれだけ自覚しているでしょう??

悲しいけれど、威圧的で女性差別的な扱いを受けた、若い女性患者さんがいるのも事実です。同じ女性として看護師として彼女の話を聞いた時、腹立たしくて腹立たしくて…ちょっと話がズレてしまいました。

その後も、病院で聞きたくても聞けなかった、お客様の話を聞くようになりました。

一番多くあったのは、
◆こんな症状があるんだけど、何科に行ったらいいのかわからない。
◆病院に行くほどではないと思うのだけど、どうなったら診察を受けたらいい?
と、いうような質問でした。

次に多かったのは、
◆この数字が高いって言われたけど、どういう事が体の中で起こっているの?
◆今度の検査は、どんなことをするの?
◆今の病気が悪くなったら、どんな風になるの?
などです。

ご自分のこと以外に、家族の相談を受けることも度々ありました。
始めは戸惑っていたものの、「こんなことでいいの?」って思うほど、簡単に答えられる質問内容もあったりで、正直ほっとしていました。
検査の基準値が変わったこともあり、念のため調べ直したこともありましたが、
ついていけないほどの知識の差があったかと言われたら、そうでもなかったのです。
たまたま、内科的な話が多かったのも答えることができた理由だと思います。なんだ、まだ私いけるじゃん(笑)って思いました。気が小さいので、私(笑)

それに、健康な方が「何に困っているか」を知ることができた貴重な経験になりました。

この経験がその後の近藤を成長させ、サービスメニューになるまでになったのです。(図太いですね(笑))

カラダのケアと健康相談ができるサロン。PlumeSHIFTの2本柱はここからはじまりました。

それでは今日はここまでです。
ではでは^^

近藤雅子